日系飲食店がタイに進出して来て失敗をするケースとは

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タイ、特にバンコクでは数々の日系飲食店が所狭しと進出しており、パッと見上げれば日本語の看板が目に付くという感じではないだろうか?

 

フリーペーパー、WISE、DACO、Nicolabo、バンコクライフ等、蓋を開けてみれば日系飲食店の広告で紙面は埋め尽くされており、毎回新たな新店舗登場もしており、タイ・バンコクの日系飲食店の充実具合を伺うことが出来る事だろう。

 

タイの地にて、自分の店舗を進出させ、日本だけでなく世界に羽ばたく経営者になっていくという意思と行動力、鎖国された狭い世界で終わらないで常に挑戦し続ける姿勢

 

私も見習いたなと常に感じるとともに、タイに進出する日系飲食店で成功しているお店と失敗しているお店の違いはなんなんのか?その辺りの事情について今日は書いていきたいと思う。

 

なぜ私がこの辺りの事情をお店を経営しているわけでもない私が書けるのかというと、仕事絡みで飲食店を経営するタイ人オーナー達と絡みが多少あり、色々と経験させてもらったのと、その際のタイ人の習性や、タイでのプロモーション展開等、じっくりと教えていただき学ばせていただいた時期があった。

 

この辺りの経験というのは今でも仕事をする上で活きており、現在でも有効な手段と言えると個人的には考えている。

 

なぜタイの看板や商品のパッケージ(飲食店のメニュー)に日本語が多いのか?


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テレビCM・セブンイレブンの商品のパッケージ・飲食店のメニュー表記等、なぜか知らないが変な日本語が挿入されていたり、こういった日本語表記がなぜ多いのか?と疑問に思った事はないだろうか。

 

理由は親日だから?

 

観光地で日本人が多く足を運ぶ場所だから?

 

日本人がセブンイレブンで買い物をしやすいように?

 

多少は親日という事で日本語を使う事に抵抗がないという雰囲気があるかもしれない。

 

しかし、タイの地にて日本語看板やメニューを掲げるというのは実は別の目的があって日本語を活用しているという事情がある。

 

例えば日本の例に置き換えて考えてみよう。

 

デザインをする上で日本人なのに英語を多用したりするようなケースがよくあると思わないだろうか

 

【ハーゲンダッツ】 【Haagen Dazs 】

 

を比べてみた時に率直な印象としてどういうイメージを皆さんなら持つだろうか?

 

英語で表記されたものの方がなんとなくではあるが、高級感が出ているような気がしないだろうか?タイで日本語の表記を使うという事は一種のイメージ戦略であり、タイ人はタイ語だけで書かれたものに対しては『安っぽい』という印象を持っている人が多く、日本語が多少入っている商品等は高級そうだなといった印象を与えてくれるのだそうで、お店にて手にとってもらえる率が上がるらしい。

 

この辺りは以前とある大手コンビニエンスストアのパッケージのデザインを依頼された時に、一番気をつけて欲しい事としてクライアントのタイ人オーナーに言われた事でもあり、日本食メニュー制作の場においても考え方が明らかに日本のメニュー制作と異なるので、今でも常にその辺りはタイの人だったらどういった印象を持つのか?を考えてデザインをするように心がけている。

 

タイの国、タイ人の国なのに

 

メニューの表記に関してはまず日本語をメイン言語として添えてください。
その下にタイ語そして英語をダブル表記でお願いします。
(イタリアンやインド料理はまた別の手法で高級感を出している 英語のみ表示とか)

 

 

日系飲食店であれば、日本人顧客を囲う為という戦略がもちろんあるのだろうが、あくまで印象としての高級感を演出する為に、こういった要望を依頼するお店は多いと感じる。

 

この辺りの事情は日本と比べると圧倒的に仕事としては面白いなと感じるとともに、多言語を使う事を前提の仕事となる為にバランスが非常に難しいくもある。

 

タイへ進出する日系飲食店3年で撤退を余儀なくされるケースが多々ある


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タイ人の性格として彼らは新しいもの好きな民族である。

 

新商品が出ればすぐに飛びつき、iPhone等の新モデルもタイでは正規のルートで販売されてなくても、別の国から引っ張ってきてお金に余裕のある層の人達は惜しみなく購入する傾向にある。

 

これは飲食店の新店舗がオープンしたという所でも感覚は同じであり、どこからか評判を聞きつけたタイ人達はオープンした日本スタイルの新しい店舗にはプロモーションを打てば、比較的にお店が埋まる傾向にあると言えるだろう。

 

実際オープンしたての日系飲食店のお店を色々と見てきたが、どこもかしこもやはり当初はかなりの混雑ぶりを発揮しており、日本食通のタイ人達がこぞってお店に足を運んでいた。

 

しかし、新しいもの好きなタイ人の性格と合わせてもう一つ持ち合わせている性格もあり、タイ人は飽きっぽいのである。

 

新しいものには確かにみんな飛びつく、しかし時間とともにその熱も急速に冷めて行く傾向にあるらしい。

 

とあるタイ人オーナーから聞いた事情によると、3年経営出来ると、常に新鮮なイメージを与える為に、商品や店舗のリニューアルを検討する傾向にあるらしい。

 

大型ショッピングモール等もそういったサイクルを意識して取り入れている。

 

飲食店で置き換えれば、メニューを作り変えたり、新メニューを大幅に追加したり店舗の内装を変えてみたり、そういう変化を与える事が飽きっぽいタイ人をまた引き寄せる為には重要だとタイ人オーナーは唱えていた。

 

そう、なぜ日系飲食店が3年で撤退を余儀なくされるのか?はここの3年での展開の仕方を間違える人達が多く存在する為に、失敗するケースが非常に多いとされる。

 

新しいもの好きなタイ人は1年目はプロモーションを打てば売り上げはかなりあがる傾向にあるらしい。

 

連日連夜満席の雰囲気、お店の外には入りきらないタイ人顧客の状況をオーナー自ら目の当たりにしたならば『こりゃ・・・そうそうに次に店舗もすぐに進出しなくては』

 

 

そう、思ってしまうのではないだろうか?

 

 

さらに、店舗にお客さんが順調に入ってるという事は、狭い日本人ネットワークの繋がりの中でも話題になる事だし、中には日本から出資・投資したいなんていう話も軌道に乗っている現状であらば海外に進出してみたいという飲食系企業も少なくない事から出てくる事もあるはずだ。

 

資金はそれなりに後ろ盾も出来てきた、初めての店舗も満員御礼。

 

『イケイケどんどんで店舗拡大だ!』

 

だが、3年のサイクルを知らない飲食店は1年目の調子のまま続くと思い急速に店舗を拡大していく、その結果短期間で一気に店舗を拡大しすぎ、その後は慣れてない土地での店員の教育や味等も店舗も一気に拡大しすぎた事によっておそろかになってくる。

 

そして、最初は良かった評判もだんだん落ちていき、タイ人も足を運ばなってくると赤字続きで店舗をたたまなければいけないという状況が出てきてしまう。

 

これが日系飲食店がタイで店舗を出した後失敗するケースで多い事案だそうな。

 

なので、本当に成功しているタイでの飲食店というのは、店舗を拡大しないでこじんまりとまずは手堅く石橋を叩いて経営している飲食店が長く続いて成功していくお店らしい。
(FUJIやYAYOI等はまた特殊なケース)

 

タイでの飲食店経営の基盤がないまま店舗を拡大してしまうと負のスパイラルに突入してしまう傾向が強いのがタイの飲食店事情なので、資金力が有り余っているのであればいざ知らず、そうでないのであれば安易に店舗を急速に拡大を図ってはいけない。

 

店舗拡大の構想はしっかりと店員が育ち、お店の知名度も仕組みも基盤も作った後でいいのじゃないのか?と私は実際に成功している飲食店のタイ人オーナーに勉強させて頂いた。

 

私の知らない世界ではあるが、こういったタイ人の性質と合わせた上でのビジネスのお話は非常に面白いなと感じると同時に、これからタイへ飲食店を展開したいと考えているオーナーの方たちには是非とも心に留めておいて欲しいなと思ったので今回記事にしてみたのである。

 

 

 

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